World Cycling News
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SILONOIR IKEMOTO独占インタビュー No.0614
3月になり寒々しい鉛色の冬の空は少しづつ明るさを取り戻し、春が近づいていることを感じさせる。ロードレースのクラシックレースがomloopで開幕し、そしてロードレースと入れ替わるようにサイクルクロスのシーズンは幕を閉じた。19-20年サイクルクロスシーズンを振り返ってみると二つの大きな話題があった。それは「MVDPが今年も世界選手権を制するのか?」と「Sイケモトが何勝するのか?」だったということに異論がある者はいないだろう。日本のサイクルクロスCM1の勢力図を大きく塗り変えたSイケモト。そんな彼に今シーズンを振り返ってもらった。
WCN:今日は忙しいのに時間を作ってくれてありがとう。先日のシクロクロスミーティング萌木の村でも優勝したね、おめでとう。素晴らしいレースだったよ。
イケモト:ありがとう!萌木の村は今回で最後の開催だからどうしても優勝したかったんだ。それが上手くいって満足している。
WCN:長いシーズンも終わってオフを楽しんでる?
イケモト:いや、実はそうでもないんだ。毎週パーティーやインドアクロス、バニーホップ大会に呼ばれて忙しいんだ。落ち着いたら南の島にでも行きたいんだけど。
WCN:さっそく今シーズンを振り返ってもらいたいんだけど、クラスをC1からCM1に変更したね。
イケモト:あれは物凄く難しい決断だった。もちろん反対したスタッフもいたけど最終的にはファミリーが後押ししてくれた。ファミリーには本当に感謝してる。
WCN:初戦の湘南シクロクロスは3位だったけど、やっぱりC1とCM1の違いがあった?
イケモト:初めてのCM1レースだったからナーバスになっていたのは確かだ。でも誰しもがシーズン初戦はナーバスになるだろ?出場メンバーの実力が分からないのでまったくの手探りの状態。そんな中で3位に入り、自分の可能性を見つけることが出来た。
WCN:つまり、この3位で自信がついた。
イケモト:イエス、自分はこの中でやっていけると確信した瞬間だった。
WCN:そこからの連勝は凄かったね。ファンの間ではMVDPとイケモトのどちらの連勝が先に止まるのか議論の的だった。
イケモト:MVDPと比較なんてとんでもない!でも悪い気分ではないね。シーズンオフにしっかりトレーニングが出来てたし、Jセタにアドバイスをもらって食生活を改善したのが今シーズンの成功を導いてくれたんだ。
WCN:Jセタ!!彼からはどんなアドバイスをもらったの?
イケモト:彼は本当に選手をよく見てるんだ。ここ数年僕がレース後のリカバリーを完全に出来ずに調子を落とす傾向があることを見抜いて1つだけアドバイスをくれた。
WCN:それは?
イケモト:「レース後にコメダでシロノワールを食べろ」と一言だけ。こんな話信じられないだろ?!でも彼とは昔からの知り合いで、とにかく彼の言うことを信じて食べてみた。そうしたらレースの次の日に疲労が全く残ってないんだ!本当に驚いたよ。詳しいことはここでは言わないけどシロノワールは完璧なアスリートフードなんだ。レース後も疲労が残らないからさらにハードなトレーニングがこなせる。それから自分でも信じられないぐらいどんどん調子が上がり勝てるようになった。分かるだろ?調子のいい時はいくらでも勝てる気がするし、本当に勝てるんだ。
WCN:今度は全日本選手権について話を聞かせてもらえないかな。下馬評では優勝候補に挙げられていたけど結果は表彰台にも立てなかった。
イケモト:全日本選手権は特別なレース。ただ速いだけでは勝てない。脚の調子が良いのはもちろん、精神的にも仕上がってなくてはダメだし、運も左右する。会場の愛知県内子町は初めての場所で土地勘が無くてコメダが見つけられなかった。運が無かったね。それが気になって上手くレースに集中できなかった。つまりレースの前から負けていたんだ。結果にもちろん落ち込んだけど、すぐオランダ遠征があったから気持ちを切り替えた。
WCN:恒例のオランダ遠征だね。
イケモト:そう!オランダ遠征は僕にとって里帰りみたいなもの。正直、全日本選手権から気持ちが切れかけていたけどオランダのサイクルクロスを走ったり友達と遊んでいたら、また情熱が戻ってきたんだ。初めはもう一度オランダで勝負がしたいという小さな願いだった。しかしその思いは日に日に強くなり、それは欲望になった。それからはどうやったら速く走れるかを考える毎日。おかげで日本に帰ってきてもレースにかけるモチベーションは全く落ちず、集中して走ることが出来た。
WCN:それがシーズン7勝につながった。
イケモト:ああ、予想をはるかに超えた大成功のシーズンになった。シーズン開幕前は1勝を挙げることが目標だったのに7勝もするなんて・・・。今でも朝、眼が覚めるとあれは夢だったんじゃないかと思うことがあるんだ。もちろんサポートしてくれた全員のおかげさ。和光機器チームのスタッフとピットクルー、完璧なバイクJFF805zをサポートしてくれた東京サンエス、ウエアーを提供してくれたBIORACER、アミノ酸サプリメントをサポートしてくれたシトリックアミノ、そしていつも側でサポートしてくれたファミリーには感謝してもしきれない。
WCN:来年はついに全日本選手権を狙っていくシーズンになる?
イケモト:待ってくれよ!やっとCM1での初めてのシーズンが終わったばかりで、とても来シーズンの事なんて考えられない・・・。でも正直自分がどこまで速く走れるのかまだ限界が分からないんだ。出来れば今はもう少し静かに見守っていてほしい。
そう答えたイケモトはここ数年見せたことのない笑顔だった。全力を尽くした男の顔は美しい。そしてその瞳には輝かしい未来が見えた。
text : World Cycling News SETA
Photo: Kasukabe Vision Filmz
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1h45min cycling.
R134を軽くサイクリング。
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30min indoor cycling.
きおんがあがったからか??なんだか気怠い感じで夜にやる予定だったランニングはキャンセル。早寝してゆっくる休む。
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1.5h cyclocross.
途中で何度か刺激を入れながらサイクルクロス。気温が上がってきて蜘蛛の巣が出てくるようになってきた。気持ちよくオフロードを走れるのも今月いっぱいかな。
クロスで使うウエアは、泥汚れのシミとの戦い。
担ぐ時には…
ダウンチューブ下に腕を通して汚れる。
右腰にはクランクやBBが当たって汚れる。
乗車時は…
後輪の泥が跳ねてお尻や腰回りまで汚れる。
股に泥が跳ねてサドルと擦れて汚れる。
レースの時は前方車の泥が跳ねて更に汚れる。
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朝 30min indoor cycling.
夜 30min Running.
朝は週末の疲れが残ってる感じがしたけど夜のランニングは身体が軽かった。
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2h cycling.
15min (AT-10 46x11) - 2 set.
朝から冷たい雨。ローラーでいいかな?と思ったけど気が滅入りそうだから外を走ってきた。寒い季節に雨の中を走る時は、ネオプレーン素材の手袋がいい。濡れるけど体温が奪われにくい。このワークマンの手袋は内側に縫い目があって気になるだよね。コミネのオートバイ用のネオプレーン手袋もなかなかいいです。
ディスクブレーキに28cのロードタイヤは雨の中で走るのも安心感あります。ロードバイクとは違ってCXバイクはフロントフォーク角の違いか??前輪が跳ね上げた水が顔や上半身に当たって不快。フロント前部も泥除けを付けた方が快適だろうね。